アイリス来日

お料理教室には、ありがたいことに仙台、東京、岡山、香川など、
遠方からお越しになる生徒さんがほんとに沢山いらっしゃるのですが、
一番遠くからお越しになる方・・・それは、NY在住のアイリス。


彼女とは、8年ほど前に祇園にある割烹で出会った。
ちょうど節分の日だったので、八寸が節分にちなんだもので、
ニューヨーカーのアイリスには新鮮そのもの。目をキラキラ輝かせて
たまたま隣に座っていた私に「なんて物語があるの!貴方達は幸せ者ね!」と
声をかけてきてくれた。そして、その翌日から私のお教室に1週間ずっと
通ってくれた。まだそのとき、生徒さんは2-3人しかいなくて、
「お教室やってます」なんて言えるほどではなく、調理道具も
充分に揃ってなく、私のつたない英会話と間違いだらけの英語レシピも気にせず、
実家でやっていたためレッスン中に祖父も興味津々で覗きに来るくらい
プロ意識のないお教室だったのに、アイリスは「京都の普段の食事」を
とても気に入ってくれて、それ以来毎年、一年に少なくとも2回は来てくれるのです。
今回は旦那様のブラッドと共に京都へ。アイリスがレッスンを受けている間、
ブラッドは桜を観に清水寺へ。レッスン後、御池で合流して
私の大好きな寺町を散策。抹茶ミルクを飲んだり、柿本でレターセットを買ったり
一保堂でお抹茶を頂いたり、アンティークセンターへ行ったり。

彼女、先々週は一人でマレーシアへ、来月は夫婦でデリーへ旅行に行くんだそう。
実はアイリス、ちょっとでも時間があれば世界各国へ出向いてる
ものすごいバイタリティの持ち主。ひと月に1カ国は旅行してるんじゃないかと思う。
「これからもまだまだ行くわよ」と御所の中をサクサクと力強く歩いていました。