奇跡のリンゴ


木村秋則さんの奇跡のリンゴを頂きました。
「お仕事のお礼に頂いたんやけどね、
こんな貴重なん、自分だけで食べたら
罰当たるんちゃうかと思ってね、
さっきから友人に配り歩いてるの。
一個だけやけど、おすそ分け。」と
それは大事に大事に携えてお教室においでになり、
そして熱く語ってくださいました。


このリンゴを作った人物、木村秋則さんは
絶対不可能!と言われた
無農薬によるりんご作りに8年間取り組み、
りんごが出来ないどん底の時代を経験されました。
その間、キャバレーの呼び込みや、
ホームレスをしたりの毎日。


ついには死を覚悟して岩木山に登って行く木村さん。
そこで目にしたものは、野ざらしのドングリの木。
けれど、虫がついていたり、病気になったりしていない。
土を掘るととても柔らかい事に気づく。
「これや!」※関西弁でありませんが。
自分の死のことなど、すでに頭にはなく、
畑に戻り、夢中で土作りを始める。


7年目にしてようやく白い花が咲き、
ついに無農薬、無肥料のリンゴが完成した・・・。


にわか仕込みの私の説明とは裏腹な、
壮絶なドラマがあったのだそうです。


さて。と、一個のリンゴを凝視しながら
思案します。どう頂こうか。
コンポート?タルトタタン
いろいろ考えた結果、

やっぱりそのまま頂くことに。
蜜入りがどうとか、すっぱいほうが
お料理に向くとか色々な意見があるけれど、
それらを通り越して、このリンゴは、
ちゃんとリンゴの味がするな、と言うのが
食べ終わった後の感想です。

皮は捨てずに、
アップルティにしてみました。むふふ。
すっごくいい香り〜^^


木村さんの努力の結晶と、
お友達がお福分けして下さったそのお心遣いに
触れることが出来て、なんとも幸せなひと時でした。

五感食楽 お料理教室 京都 http://www.goan-shokuraku.id.nu