夏の読書

読書大好きです。2日に一冊くらいのペースで読んでるんじゃないでしょうか。
手元に、カバンの中に、ベッドの横に本がないと
落ち着かないのです。
でも読むタイミングは大体湯船に浸かりながらか、
朝ごはん食べに行った先の喫茶店でです。

最近買った本の中のうちの3冊をご紹介したいと思います。

高田郁さんの八朔の雪。
人情たっぷり、お涙も少々、食欲も増す一冊です。
読み終えた涙腺のゆるいジェニーは目にたっぷりの涙を溜め、
「いい!すばらしい!」と大絶賛しておりました。
私は本を読んで泣けたことがないのでちょっとうらやましかったです。

そして本屋で立ち読みして「そう!そのとおり!」と
文章に指を差し、うなりながらレジに持っていったのは、
今は亡き、加藤和彦さんの「エレガンスの流儀」と「優雅の条件」。
考えていたことを代弁してくださってる感じなので、嬉しかった・・・。
男性の目線でエレガンスを語っていらっしゃいますが、
これは女性にも置き換えることが出来ると思うのです。
以下、抜粋です。
「エレガントに振舞うということはとても難しいように思える。
一朝一夕になれるものではないからであろう。
私はこのエレガントであるという事が服を着こなす上での究極の帰結だと思っている。
いまや日本ではあらゆる服装関係のものが手に入る。
でも何かがかけているような気がして仕方がない。
服はお金で買えるが精神は買えないのである。
そう、この精神性こそ男性がエレガントに見える秘訣なのであると思う。
そしてエレガントに振舞うには我慢が付きまとうのである。
世界中の色々な職業の色々な階層の男性達を見てきたが、
エレガントな男性達には共通した何かがあった。
一様に服は目立たずその人そのものが目立つのである。
そして結果、服が素敵に見える。服が素敵だから
その人がエレガントに見えたことは決してなかった。
そして服が目立つ男性はエレガントではなかった。
着たいものを着るのは自由。しかし、自分に相応しいかどうかは
見えざる声に耳を傾けるよりほかあるまい。
すると、一生着られないものもあるはずである。
そばつゆをたっぷりとつけたかったが、つけなかった江戸っ子に習うとよい。
これをもってエレガンスと呼ぶ。」
このほか色々メモにとってしまうような素晴しい言葉の数々があり
加藤和彦さんの世界観みたいなものにのめりこんでしまいます。