ソウルへ。


ソウルのお料理教室の見学に、旅行を兼ねて行って来ました。
韓国の人たちが作る、野菜をたっぷり使った調理法や組み合わせ、味付けに最近とても興味を持っているのです。

というわけで、観光地にはまったく行ってないのでほとんど写真は撮れてないのですが・・・
三度三度のご飯だけはきっちり写真に収めてきましたぁ!(っていつものことですが)
ガイド役にはヨンジャさん。韓流俳優の甥っ子がいるっておっしゃってたのですが・・・
名前を忘れてしまいました。
彼女は私の逆バージョン、日本へ和食を習いに来たことがあるお料理好きな女性。
「和食、好きなんです。特に懐石がオイシですネ。でも、やぱりちょっと、コチュジャン
あるともっとオイシと思いますネ。だから、ワタシ、こっそりとコチュジャン持ってきて、
つけて食べたことあります。」
・・・ま、こんなちょっと突っ込みたくなる人が、わたしのガイド役ですわ。

着いたその日は、のんびり晩御飯を。
仁寺洞にあるクンキワチプというソウル一カンジャンケジャンが美味しいと言われているお店へ。
カンジャンケジャンとは、生の渡り蟹の醤油漬けのこと。
日本では渡り蟹は市民権を得てませんがこちらでは高級品。
「今が旬ですよ」ということで、ホテルについてすぐに直行しました。
味噌がたっぷり詰まった蟹の身を、ちゅるちゅるすすりながら頂くのですが、これが絶品☆
最後は、甲羅の中に、ほじくった身を寄せ、雑穀ご飯を少々加え、スッカラという
スプーンでピビムします(混ぜます)。鉄板でしょう。


深夜12時。ホテルには戻らず、チムジルバンという韓国の大衆浴場へ。
24時間営業しているから、
好きな時間に入館できて、いつまでもダラダラ〜とオンドル部屋で寛ぎながらのんびりスナック菓子を食べて
大画面のテレビを観たり、様々な温度が揃うサウナ部屋で汗をかいたり、
眠くなったら仮眠室もあるし、
きれいになりたかったらあかすりやカッピング、ヨモギ蒸しなどもありますから、
お風呂好きにはたまらないビューティスポットです。
お風呂大好きの私は、ここでとにかく思う存分旅の疲れを癒すのです。(まだ初日ですが)
Tシャツと短パンを着たカップルがお菓子を食べながら語らったり、
男女数人のグループが記念に写真撮影してたり、ムービーデジカメで動画を撮りあったり、(日本では有り得ないですよね)
本を読みながらぬくもった床に身をゆだねて寛ぐ人や
とにかく寝る!と決めて込んで爆睡する人なども。
人それぞれ、色んな使い方をしていて、眺めていても楽しい。

食堂ではおばちゃんがシッケという冷た〜い甘酒を水筒になみなみと注いでくれます。

韓国ではなぜだかこのシッケと、燻製卵を食べるそうです。
こんな暑い所で・・・喉詰まるのに、なんで?って
始めはそう思ってたけれど、今では来るたびにこれらを頼まないとなんだか
チムジルバンに来た感じがしないのです。

翌日の遅めのランチは一度行ってみたかった、ウルミルテという冷麺屋さんへ。

こんな美味しい冷麺初めて!!
あっさりしているのにコクのある牛ダシは、なんと程よいフローズン状に凍ってるんです。
お店の方の自信作のこの牛ダシはやかんの中に入れられて、我らが席につくなり、
コップと共にドン!と出てきて、お茶代わりに頂くのです。
テーブルには、好みに調味して良いように、塩、胡椒、唐辛子、お酢などが
並んでます。
思う存分頂いているところで、ようやく冷麺登場。
はあ〜〜〜こんな美味しい冷麺、日本でも二日酔いの日にチュルっといただきたいものやわ。

晩御飯は、お教室の生徒さんが「めっっっちゃ美味しいので是非!」と
太鼓判を押してくださったお店、陳元祖ポシンタッカンマリへ。
サムゲタンに見た目、似てますがあちらはひなどりのお腹の中にナツメやにんにく、朝鮮人参などが
詰め込まれていてぐつぐつ長時間煮込んであり薬草などのなんとも滋味深い味わいが特徴的な「スープ料理」ですが
こちらはお腹を掃除された鶏が丸ごと一匹とじゃがいもと白葱、トッポッキを鶏スープで煮込んだ
あっさりなんだけど、後を引く旨さの「鍋料理」です。
めっっっっちゃ旨!(「つ」を生徒さんより一個多め)
はさみでチョキチョキ切り取って、唐辛子のタレに絡めていただきます。


この3日間で通ったお店はどれも昔から続く老舗で常連さんが足繁く通う場所だそう。
確かな味がそこにあるから、みんな、わざわざ集まってくるんでしょうね。
そういうお店、今や日本にいくつあるかな。
海外に行くと、更に日本に目を向けるいい機会となります。