七夕さん

今年の七夕さんも雨でしたね。
晴れてた日が思い出せないほど毎年雨が降っている気が。
でもそのおかげで木々も青々していますし見ているだけで元気になりますよね。

今日はお花のお稽古の日です。お稽古の日は、リラックスする日!と決めているので、
一日中、好きなことをしようと前々から計画してこの日を楽しみにしているのです。
今日はお花のお稽古に行く途中にある、金閣寺へ。
・・・20年ぶり・・・大変ご無沙汰していたお寺のひとつです。
7月13日までの期間中、「時の贈りもの」−Gucci90年のアーカイブ展−
が開催されています。
千住博さんの監修によりGucci発祥の地フィレンツェ姉妹都市京都の伝統をたたえた
展示会。ブランド無知な私ですが、お知り合いから頂いた招待券を手に
イソイソと行って参りました。

残念ながら中の様子を撮影することが出来ませんでしたが
本物は和と洋であっても、うまくお互いを引き立たせて、かつ融合し合うんだなと
金閣寺をバックに感動したのでした。
非公開の襖絵も素晴しい!の一言です。是非、ご覧になってください。

それから向かった先は、風土さん。
岩手県は一戸の椀かごと、
ガラス作家さんの早崎勲さんの涼しげなお皿を、お教室で使おうと買って帰りました。
椀かごは、先月、華道教室の先生がお花を生けるのに使われて、
見た途端一目ぼれしてしまい「これをお教室の洗いかごに使いたい!」と思い立ち
すぐに予約しに走ってしまったのですが
「実はこれ、まさしく東北で使われている洗いかごですよ」とのこと。
嬉しくなってしまいました。

これらが買ったもの。
大切に使っていきたいと思います。

それからちょっと一息つきに、箔屋さんでティタイム。

「今焼いたばかりなんで切れるかどうかわかりませんが・・・」と
言いながらも出してくださったお濃茶のシフォンケーキは美味しっ!
有機のコーヒーもなかなかの味わいでしたよ。

で、華道教室へ。
木苺と、鉄砲百合です。見事でしょう?(先生が生けてくれはりました・・・。)
な〜んか私が生けるとチンチクリンになるんですよね、センスの差ですね。とほほ・・・。

毎月のお花を生けれる楽しみの他に、もひとつ楽しみにしてるのが、毎月の和菓子。
紫野源水さんの和菓子と柳桜園さんのお抹茶。
今月はこちら。
朝顔の上に、寒天できらっと光るのあるでしょ?
この和菓子の名前、朝顔のもらい水って言うんやって。」ですって。
「きゃーーー!」なんて素敵なネーミング。夏らしい空気感が漂ってきます。

夜は待ちに待った草喰なかひがしさんです。
七夕さんの、なかひがしさんを堪能してみたかったのです。
ぷちぷちはじけるじゅんさいには、味をつけずに、なんと炭酸水だけを注いであって、
上にはこの時期だけしか食べられない、岩梨が。
噛むと、本当に名前の通り梨の味。岩場に出来る木の実だそうです。


七夕さんにちなんだお料理。笹の下には3ヶ月水に放っておいた鯉の平造り、
鯉の皮と煮凝り、わさびの香のするナスタチウムの葉、辛味大根のシャーベット、
真ん中の黄色いのが、かぼちゃを千切りにして天の川、
オクラの大小は織り姫さんと彦星さんに見立てたもの。
面白かったのが、笹の新芽を指先で摘まんでチュッと抜いた先っぽを
歯でしがんで食べさせてもらえたこと。
ちょっとパンダの気分です。

10年物の琵琶湖の大鰻は骨も当たらず肉厚で皮もパリっと香ばしく
思わず「お米が欲しい」と言ってしまいましたが

中東さんがワイン農家さんにお願いして作ってもらっている
赤ワインの「然(しかり)」と一緒に頂きました。

来年の七夕さんも今から楽しみです。
それにしても、織り姫さんと彦星さんはちゃんと出会えたのでしょうかね。


五感食楽 お料理教室 京都 http://www.gokan-shokuraku.id.nu