卯の花炊き



昨晩美味しいものや贅沢なものをたくさん頂きましたので
今夜は卯の花炊き。「あらよっと」とテーブルに
デンッと置くとジェニーは
「お。もう月末か」と習ったかのようにつぶやきました。
そうです。卯の花は昔から京都では、月末に作る節約料理の一つ。
おばあちゃんの代の頃はお豆腐屋さんに行くと、
おからや豆乳をただで分けてもらえたそうで、ほんまに
毎月のようにこの卯の花が出てきました。
でも実家は、お給料日が月末ではなかったので、月末わざわざ作るのではなく、
お菜っ葉のたいたんのお出汁が残ったし今晩は卯の花にしよか。
と、そのお出汁を利用して卯の花炊きをこしらえてました。
だから毎回違う味で、その味を確かめるのが楽しかったのを
今でもよく覚えてます。
京女の始末の精神があるゆえにこの卯の花炊きが京都の食卓に
よく並んでたんだろうなと思うのです。
男性のこぶし大くらいの量のおからでも、
人参やらおあげさんやらを入れて炊いてたら結構な量になるので、
3−4日もつし(夏場は駄目だけど)、なにより卯の花炊きが出来上がるまでの
工程が大好きで。水気を抜くため乾煎りし、お出汁を注げばお花が咲いたように
ふんわりする様子、何度作っても飽きないのです。


話は変わって和菓子のお話。
「初めて食べたとき、鳥肌立った。」と、
お友達に教えてもらった松屋常盤さんのきんとん。

堺町御池下がったところにあります。
朝に散歩がてら取りに伺いました。
3日前から予約をして取りに行くのですが毎回ノックアウトするお味です。
お教室から歩いて15分くらいのところにあるので、
前もって予約されてレッスン前に取りに行かれるのも楽しみの一つと
なるのではないでしょうか。


松屋常盤さんで頂いた「松風のきれはし」。
これむしゃむしゃ食べながら御所の空気を吸い込んで、リフレッシュ。
あ、木陰でヨガしてはる。気持ちよさそう。