花冠と、日本文化を愛でる会

東京出張のさなか
千葉県は佐原へプチ旅行に。
(とはいえ、京都からと考えると大掛かりな移動時間になりましたが^^;)


東京駅からバスにゆられて1時間半。
昔ながらのタバコ屋さん、レトロな洋菓子屋さん、うなぎ屋さんなど
東京の喧騒とは打って変わって
ゆるやかな時間が流れている場、佐原に到着です。



佐原は小江戸と呼ばれるほど、昔の趣がある歴史的な町並みが
小野川沿いを中心にそこかしこに点在しています。


胡麻油屋さん、一丁焼きで作るパリッパリのたい焼き屋さん
竹細工のお店、骨董屋さんなどなど。


時間がある限り、じっくり時間をかけて
お店を一軒一軒のぞいてみたい味わい深い土地、佐原。
ここに、いよっ!
いつもお世話になっている松本栄文さんが料理の腕を振るうお店
花冠があります。



2週間寝かせた鮪の昆布締め。
丸茄子焼きは塩がかかっていて、さっぱりと生姜酢で。
鯛の煮干でたきあげた白菜のたいたんもシンプルながら素材の良さがものを言う一品。


どれもこれも松本さんのお眼鏡にかなった食材と腕が成す業。
目と舌できっちり堪能させていただきましたよ。

翌日は松本さんと共に小野川沿いで舟遊び。雅ですねえ〜。
それもそのはずです。ご先祖様はお公家様。
松本さんは近衛流分流松本宗家第二十七代清櫻堂当主でいらっしゃいます。


そういえば近衛家って。
篤姫が徳川にお嫁に行く際にご自身の格をあげる為に
一度近衛家に養女になられたんですよね。
ふむ・・・そんな人の前でたい焼きむしゃむしゃ食べてる場合ではありませんが
ここでお知らせです。


この度、松本栄文さんが日本文化を愛でる会を発足されました。
恐縮にも、私が副幹事長というお役を頂くことになりました。
5月の研究会は満席になりましたが今後はこのホームページ上にも
アップさせて頂きますので、ご興味がある方は是非ご参加くださいませ。


日本文化を愛でる会
会長 松本 栄文(まつもと さかふみ)挨拶

日本は、世界で最も誇れる国家でありながら、なぜ日本人は日本を知らないのであろうか?
明治維新以降、日本はあまりにも近代国家を目指し過ぎ
日本人の原点である農耕民族故の「美しき心」を犠牲に現代が築かれたと思います。


私は今、「日本人を日本人に戻す」為に自身の役目を新たにし
この『日本文化を愛でる会』を主宰する事と致しました。
食と農からアプローチする日本文化の美しさを是非感じてみて下さい。
きっと、日本がより好きになると思います。

Profile
財団法人清櫻堂書院理事長、近衛流清櫻堂27代当主。
東京農業大学研究員・食品学者、佐原茶寮花冠司厨長。
社団法人国際教養振興協会理事の他、内閣府農林水産省有識者会議専門委員を歴任。
著書『SUKIYAKI (すき焼き)』で料理本アカデミー賞とされる「グルマン世界料理本大賞2013」最優秀大賞を授賞。
単著『食材は語る』の他、執筆・監修に『讀賣新聞』、『朝日新聞be』、雑誌『別冊きょうの料理』、『ダンチュウ』
『Discover Japan』、『やさいの時間』、『料理通信』、『食生活』など多数ある。